授業科目名(和文) [Course] |
視覚心理学 |
授業科目名(英文) [Course] |
Visual Perception |
学部(研究科) [Faculty] |
デザイン学部 |
学科(専攻) [Department] |
デザイン工学科 |
担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors] |
○多屋 頼典 自室番号() |
単位数 [Point(Credit)] |
2単位 |
対象学生 [Eligible students] |
デザイン学部3年次生 |
授業概略と目標 [Course description and Objects] |
日常ではカメラ(ないしビデオカメラ)で外界を写すように、物理的にある通りに感覚し知覚していると見なしがちであるが、人間に限らず生物の目は得た情報を使って自分が生活していかなくてはならない。つまり目で見たものに対し、「あれは○○である」という意味を決定しなくてはならない。現在は動作中であるから、使用予定時間までにその判断が必要である。機械的に設定されるイメージと意味はかなり違っていることになる。カメラは単に機械的に景色を映像に変換するだけで、生物に必要な意味の決定をしてはくれない。これらの議論は古代ギリシャからなされている。昔の人は現代人の思いつかないような視点から議論しており、それについて知るのも楽しいことである。 身体で得られた情報を用いて人間や生物がどのように生活しているのかについてみることが中心的なテーマである。視覚が中心ではあるが、必要に応じて触覚や記憶の分野まで立ち入ることもある。 |
到達目標 [Learning Goal] |
目をあければ3次元世界が見えるが、目の網膜に映る外界は2次元でしかない。眼は2次元網膜像を3次元対象に変換して見ているのである。変換法則はどうなって入るのだろうか。毎日の生活の中で感覚の解釈法について絶えず検討して、よりよい方法を開発しているので、些細な手がかりから驚くほど精緻な情報をひきだして生活している。このような「生活の中で動物が引き出した解釈法について少しわかるだけでも<生物の知覚の奥深さが伺える。私たち人間の知覚している世界についても、動物と対比される仕方でわかってくることだろう。私たちが毎日体験している世界について改めて見直して見る機会を提供したい。 |
履修上の注意 [Notes] |
はじめて聞く部分がたくさんあるので、わかりにくい部分がどんどんでてくるかも知れない。放置しないで積極的に質問してほしい。一度聞いてすぐに納得することはできなくても、仲間の質問について自分でも考え、新たな説明を聞いたりする内に、思いがけなく理解できるかもしれない。 |
授業計画とスケジュール [Course schedule] |
最初は導入としてしばらく心理学史をやり、実験心理学の基本的性質」について解説する。途中から逆さ眼鏡や先天性盲人の開眼手術など歴史的に長い間検討されてきた実験心理学のいくつかのテーマについて紹介する。その後は最近の心理学で取りあげられている図と地、眼球運動、運動視、ライトネス、色、空間 などの テーマについて扱ってい |