2024年7月11日地域連携?研究子ども学科

安久津太一教授(子ども学科)等のチームが岡山市内の認定こども園等で地域貢献活動を行いました

子どもと音楽の接点の新たな可能性を求めて

乐游棋牌_天天棋牌¥游戏下载官网保健福祉学部子ども学科安久津太一教授等のチームが、岡山市内の認定こども園等で、3回にわたって音楽の地域貢献活動を行いました。

6月12日、岡山市南方岡山中央認定こども園(岡山市北区)にて、0歳児から2歳児クラスを対象とした「バイオリンの音って素敵だな?」を実施しました。3歳児未満のクラスを対象としたバイオリン体験を含む実践の機会は貴重で、実習期間中であった、子ども学科の4年生の学生も音楽活動に参加しました。
2歳児クラスでは、導入として、童謡、クラシック曲に加え、園児にとって身近な季節の歌の数々を演奏しました。保護者会からのリクエスト曲でもあるCreepy Nutsの曲では、2歳児の自発的な踊りも加わり、一体感を持って楽しむことができました。その後、本物のバイオリンに触れて音を出す探求的な活動を4名程度の班で実施しました。さらに、0歳児と1歳児は、自由にバイオリンを聴き、体験をしてもらい、立ったままじっと音に聴き入る子、本物のバイオリンを持って実際音を出しながら音楽に合わせて揺れて楽しむ子、はいはいで音が出る方に一生懸命寄ってくる子など、多様な幼児の姿が観察されました。乐游棋牌_天天棋牌¥游戏下载官网卒業生である同こども園の先生も一緒に担任として関わってくださいました。

当日の様子 当日の様子

6月26日には、社会福祉法人ちとせ交友会 原尾島こども園(岡山市中区)にて、主に4、5歳児を対象とした、バイオリン体験を含む「音楽の会」を実施しました。七夕の演奏では、園長先生がピアノ演奏で、乐游棋牌_天天棋牌¥游戏下载官网短期大学部卒業生の先生も得意の打楽器で演奏にご参加くださるなど、一期一会の出会いでオーケストラさながらの響きとなりました。園児たちが本物の楽器を触って、いろいろな場所で音を出して、対話しながら試行錯誤している様子がうかがえました。また、バイオリニストさながらで一緒に演奏も楽しみました。
当日の様子 当日の様子 当日の様子 当日の様子

7月4日には、社会福祉法人ちとせ交友会 つきのさとこども園(岡山市東区)にて2歳児クラスから5歳児クラスの音楽体験ワークショップを行い、保健福祉学部子ども学科 デスマレス?エリック准教授が電子テクノロジーの楽器を紹介しました。園児たちが未知の音色を協働的に探求し、初めて触るテクノロジーの音をいろいろに操作しては、じっくり聴き比べる姿が印象的でした。また、バイオリン演奏では、ちとせ交友会の職員も演奏に加わり、「七夕」や「きらきら星」、「星に願いを」等を演奏、さらにリクエスト曲であるYOASOBIの曲で盛り上がりました。同研究チームで開発中の、金属材料の微細な音色の変化を楽しむ手作り楽器も本格導入し、微妙な異なる金属材料による音色の違いを集中して聴き分けている姿が印象的でした。風を送って風鈴のように複数の板を鳴らしあって楽しむ園児もいました。就実大学及び成蹊大学の先生方にも参加いただき、材料工学や乳幼児教育など、異なる専門家が融合的に関わり実践を共にする、貴重な機会となりました。
当日の様子 当日の様子 当日の様子

これらの一連の実践は、最新の研究から得られた知見を含む内容?方法ですが、同時に、私どもにとっても、音?音楽と子どもが関わり合う姿から得られる気づきは多く、新しい保育?幼児教育、音楽教育の実践的モデルを開拓するための貴重な実践知となります。デジタル時代に、音楽のジャンルや伝統楽器やテクノロジーの壁もなく、子どもと音楽の接点の新たな可能性とそれを開く鍵は、園や家庭で過ごす子どもたちの日常の中にあります。園の先生方、子どもたち、みなさまのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。

つきのさとこども園延長先生、子ども学科4年のゼミナール生

つきのさとこども園園長先生、子ども学科4年のゼミナール生